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防疫で重要なことは『掃除をよく行い、清潔を保ち、平時の生活よりも衛生面に気を配ること』です。手洗い・うがい・洗顔(眼)・消毒はできていますでしょうか?

今回は災害時に備える『食』「日常的に持ち歩いている食」と「非常時の食」についてご紹介します。 

徒歩帰宅時を想定しています。

日常携行している糧食…水1L、ガム、ラムネ

・水…保温水筒にお湯、ナルゲンボトルに水を携行しています。他の携行方法としては500mL炭酸飲料のペットボトル(ミネラルウォーター等の容器は耐久性が低い為)を使用したりもします。お湯はただ白湯として飲むだけでなく、お茶やコーヒーを淹れたり、即席麺やアルファ米を調理することができます。硬水、軟水がありますが、自分に合った硬度を日頃から飲んで確かめましょう。但し、お茶やコーヒーは利尿作用がある為水分を体外に出しやすくなります。水の確保が難しい場合飲用はなるべく避けたいです。また、発汗時の対策として水だけに限らず経口補水液(ORSやOS1、ポカリスエット等)を持つことで、ビタミンミネラルを同時に補給することができます。

・ガム…集中力の回復や眠気防止だけでなく、水の多飲を防ぎ空腹時の気を紛らわせ、食後の口腔衛生を維持する為に使えます。味が長続きするものと歯磨きガムの2種類を携行しています。賞味期限が長く、常温保存が可能な為常備携行が容易です。余談ですが米軍のMREには歯磨きガムが同封されています。

・ラムネ…最近再注目されていますが、自衛官の中でも愛用者は多く、行軍・演習だけでなく宴会の翌日お世話になります(なりました)。ラムネの材料のブドウ糖により集中力が向上(脳に糖質が行き渡る為)したり、二日酔い・眠気の除去(低血糖から回復)の効果が得られます。但し、一度に大量に摂取すると血糖値が急激に上昇する為注意が必要です。

非常時の食…無調理で飲食できるものを中心に記述します

・缶詰…賞味期限が註記されていますが、期限を超過していても加工時に内容物を加熱殺菌している為、容器が腐食(サビ・液漏れ)・膨張(菌繁殖によるガスの発生)していなければ食べる事ができます。実際に5年経過した物でも食あたり等せず食べる事ができました。

・ペットボトル飲料…開封されたり、内容液が変色していなければ飲用可能です。洪水の泥水に3日間浸かり賞味期限を超えた乳酸菌飲料を飲みました(ラベルを剥がし、キャップ周辺は洗浄・消毒しました)が、特に体調異常は見られませんでした。

・羊かん…宇宙食として有名な日本の食べ物です。砂糖を多用しているので長期保存が可能です。味も多様化しており、手軽にカロリーを補給できる糧食です。

・キャラメル、飴、チョコレート…チョコレートはM&Msの様に糖衣でコーティングされて熱で溶け難く、飴キャラメルは一粒づつ包装されているもの。高齢者や子供は食べ慣れているお菓子の方が気分転換になることがあります。体力を回復するよりは精神的な安心感を与えるものが好まれます。

・乾パン…元は保存性や携行性を高めた軍用食で、どんなに寒くても硬さが変わらず食べる事ができます。砕いてお湯に浸せば柔らかくして食べる事が出来ます。

・ブロッククッキー、プロテインバー等(栄養調整食品)…手軽にタンパク質やミネラルを補給できます。また匂いが少ない物も多い為、周りに配慮して食べる事ができます。チョコレート様の物は温度で溶けてしまう事があるので注意が必要です。※ウエハース状の物は比較的温度変化に強く融解もし辛いです。

・レトルト食品…山岳用の商品や最近では温めること無くそのまま食べる事ができる物も増えてきました。食事は被災時の娯楽でもあります。バランス良く摂取することをオススメします。

・ゼリー飲料…多種多様な物が販売されています。サバイバル時には食べると喉が乾くので、飲み物がない場合は食べないようにすると言われていますが、ゼリー飲料は水分・固形物の両方を満たします。中でもデカビタゼリーは普通サイズより大きく満腹感がありオススメです。

・塩、砂糖等の調味料…無味の物に味を加えたり、ふりかけやカレー粉等で味を変える事で飽きなく食を楽しむ事ができます。私が災害派遣時食べた中で一番美味しかったのは、白米の缶飯に味のりをちらし、缶詰たくあんの汁を掛けた物でした。平時で美味しくない物でも味を変える事で十分食べれる物になります。

・備蓄材料で調理…震災当時、物流が止まった駐屯地では、具なしあんかけご飯と具なし味噌汁が出た事がありました。そんなものでも温かい食事にありつけた時の感動は今だに思い出します。

・水以外の水分摂取…海水、動物・魚の体液等は塩分濃度が高い為、飲用すると逆に水分を欲してしまいます。樹木のウロや流入のない沼などの水は多数のバクテリアの住処となっている為飲用には適しません。映画などでツタ植物等から水分を摂取する場面がありますが、知識が無いまま真似をすると非常に危険です。雪や氷はそのまま摂取すると体温が奪われてしまう為、水筒やパウチに入れ肌と接しない服の間で温め溶かし飲用します。

※参考までに、メンバーが携行している一例です。

※3の法則では『呼吸3分、水3日、食料3週』とされています。自宅や職場での備蓄が大切です。

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