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(戦闘シーンはありません。古い出来事なので記憶が曖昧になっている箇所もあります。)

イラクがクェートに侵攻し、多国籍軍が編成され対イラク戦争が始まる。

我々は民間のカーフェリーに乗り、サウジアラビアを目指した。カーフェリーで兵卒の寝る場所は廊下か、船底の駐車場(駐車場にはパイプ式の簡易ベッドが所狭しと置かれていた。)、廊下は絨毯で綺麗でしたが人通りがありうるさいので、私は簡易ベッドで寝た。

フェリーの中で、化学戦の講義

武器の分解、組み立て

目隠しをした状態での分解、組み立て

正規軍の前に外人部隊が行き、安全が確保された場所に正規軍が来る予定だった。

砂漠の生活

中隊ごとにサウジアラビアの砂漠でのテント生活

地平線が見える

順番にパトロールが回ってくる

地平線は約4キロ先まで見える

遮蔽物は無し

そこまで届く兵器はここには無い

見えても当たらない

ロンメル将軍が、砂漠戦は海戦と同じだと言っていたことが思い出される。砂漠戦は機動力が大事だ。

昼間、轟音と共にアメリカ軍のA-10が飛行してきた。我々の上空で、挨拶代わりなのかフレアを数発発射して去っていく。こんなのに狙われたら逃げるだけだと感じた。

冬になる。砂漠は昼暑く夜寒い。テント内にストーブが入る。支給品の寝袋は寒い。パーカーを着て寝る。外に置いてあった水を張ったバケツに1センチの氷ができた。

時々、スカッドミサイル警報が鳴る。車のクラクションが合図。

クラクションが鳴ると、小銃と装備品を持ち、装甲車に飛び乗り現場を離脱する。装甲車の中で装備品を着ける。ミサイルに対しては逃げるしかない。

ガスマスクに慣れるため、毎日30分ガスマスクで生活する。顔が暑く蒸れる。水は飲めない。

ヘリを使った戦闘訓練

ヘリから降り、分散、配置に着く

何度も繰り返す

使い捨て112ミリ対戦車砲を持たされた奴は、フラフラになっていた。

地上戦がそろそろ始まる

小隊ごとに分散し、大型テントを半分の高さにする。そこに全員寝る。

分隊長の軍曹と運転手だけ装甲車の中。

砂の上にポンチョを敷いて段ボールを敷き、その上に寝袋で戦闘服のまま寝る。小銃と装備品はすぐに装備できるように頭の上。

毎夜、防護服を着てフル装備でテントの周りを2時間交代で見張る

夜中、B-52が編隊で飛んで行き爆撃して戻ってくるのが見える。戦争は物量戦。

暗視鏡で遠くを見るが、何も変わらず。

20分以上見ると夜目が効かなくなるから注意しろと言われる。

生存本能が働くからか、目と耳と感覚が良くなる。

砂漠は夜空一面に星空で、天の川は本当に川みたいになっていて暗視鏡を使うと水平線に星が見える。綺麗だ。

毎日一度、数分間戦闘服を脱いで皮膚を日光に当てて乾かす。皮膚病の予防だ。

手榴弾組み立て

ベルギー人の新任伍長と2人で装甲車の影で、箱に入った手榴弾を組み立てる。もし爆発しても損害が2人で済むためだ。

その後、カンボジアでもベトナム人の上級伍長と一緒に先頭を行かされる。トラップに気をつけろと言われて。

フランス軍の先頭を行く外人部隊、その先頭を行く日本人(笑)

カンボジアの話はまたいつか。

毎日小銃の掃除、分解してハケで砂を払う。

砂が付くからオイルは付けない。乾燥していないと砂がこびり付く。湿度が無いし、毎日手入れしているので錆びない。

砂はやっかいである。いつのまにか銃の中まで砂が入っている。

マガジンも分解して掃除する。弾もひとつひとつ砂を払う。ポーチには逆さにマガジンを入れていたが、掃除中に一度砂をかんで弾がマガジンに詰まったことがあり、戦闘中になったら大変だと思い、マガジン交換時間を優先するより砂が入らない方を優先し、レーションについていた袋にマガジンを入れポーチに入れる。マガジン交換に時間は掛かるが、砂は絶対に入らないので確実に撃てる。

それと、銃口から砂が入らないようにビニールで覆っていました。撃つ時は外さずにそのまま撃てます。

地上戦が始まる

イラクのアッサルマン空港に突入

もぬけの殻

ピンポイントで防空壕が爆撃されている

イラクの飛行機はすでに引き上げていて何もない

遠くで、12,7ミリの銃声が聞こえてくる

12.7ミリの音しか聞こえないからおかしいと思っていたら、のら犬を敵と間違えて撃っていたらしい。

対空砲が放棄されていて50メートルくらい横を通過した。破壊されていなかったので、トラップが仕掛けられていると思っていたら、後から来た米軍がそのトラップに引っかかり20名くらいの死傷者が出たと聞く。やはりトラップがあった。

スナイパーが残っているかと思っていたらいなかった。まあ優先標的は指揮官、無線機、重火器だから、私は最初にやられないなと思っていた。

バグダット手前40キロで停戦

一度も戦闘をせずに終了

戦場にいただけ

帰国前に、有り余った弾薬を撃ち尽くす。

全体で約20人の日本人が参戦した。

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