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海外や日本などでは、軍や自衛隊に対して戦術的な訓練を指導している部外のインストラクターが多く活動されています。

そういった方々は皆さん、輝かしい経歴や精鋭部隊に所属されていたキャリアを持ち、その経験を元に指導、助言をされています。

そして、実際にそれらの方々は、素晴らしい技術や技量を持っています。

しかし、彼らのほとんどは過去に所属していた部隊での経験だけで、現在の技量を身に付け、指導されている訳ではないと思います。

部隊では、一般部隊であれ、特殊部隊であれ、基本的に部隊訓練が中心で、それぞれの部隊の必要とされる技能の差はあれど、個人技能は部隊に必要とされる必要最低限の習得のみで、それを持っていかに部隊として機能するのかを中心とした訓練となります。

そこで最も必要とされる個人としての能力は、訓練についていける基礎体力と組織的行動力です。

従って、射撃や各種戦闘技術など個人の様々な技量は、個人が意図的に他の訓練以外に練習しなければ、自分の役職範囲以上の技術の習得は難しい傾向にあります。

実際に軍や自衛隊を経験された方ならご存知の通り、部隊での訓練では、個人技能は基本技能の取得がメインで、そこからさらに深く掘り下げる様な突っ込んだ訓練はあまり無いと思います。

タクティカル・トレーニングなど個人で訓練を受けている時は内容も充実しているのに、部隊ではあまりやらないので不満に感じている方はいると思います。

ただ、それは部隊ではあくまでも部隊として機能するための訓練が最も必要で、個人技能はそれほど重要視していません。

なぜなら、軍や自衛隊は一人で戦うものではなく、部隊として戦うのであり、それを中心として訓練するのが当然です。

それに個人技能まで徹底してやる物理的な時間がありません。

多くのプライベート・インストラクターは、部隊で培った経験や実任務での教訓などを元に、何が実戦で必要なのかを経験的に理解し、それを強化するために除隊後に個人的にそれぞれの分野の第一人者に習いに行って技術の教授を受け、更に個人練習を経て、現在の技量を獲得し、それをプライベート・レッスンとして訓練指導していると思います。

私の知る国内外の多くの有名なインストラクターの多くも同じ傾向にあります。

私自身も自衛隊、フランス軍などの部隊での訓練や紛争地での、砂漠戦、ジャングル戦、山岳戦、市街地戦、対ゲリラ戦などの実任務経験を元に、何をもっと強化すれば実戦で役に立つのか、もっとこれを練習、習得しておけば良かったというものを除隊後に第一人者の元に直接習いに行って、さらにそれを習得するために自主練習、反復練習を繰り返して、ようやく身に付けられました。

そして、さらに高みを目指し、技術的な開発、研究、検証、改善など繰り返し、常に最新のものにアップデートを続け来ました。

実際、部外のインストラクターの方が、それぞれの分野に特化しているので、現役の部隊勤務者より高度な技量、技能を持っています。

現在の私の戦闘技術の80%は、除隊後に強化、習得したものです。

私はそれらの経験を活かして、自衛官などに依頼されて訓練指導を実施しています。

また現在もなお、様々な部外の訓練を受講して、技能のアップデート、自己研鑽をしています。

ただ、私もまだまだ未熟であり、今後も技能向上、自己研鑽を欠かさず、訓練に励んで行きたいと思います。

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