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私は、2012年8月に7年間勤務したフランス外人部隊を除隊しました。

除隊した理由は、海外に出て初めて日本人としての自覚に目覚め、軍人として、そして自衛官としての忠義と誇りを持って、今後の人生は日本の国益のために尽くして行こうと決めたからです。

私は組織にとらわれず、これまで以上に自分自身を鍛え上げ、技術を向上させるために様々な教育や訓練を受けることにしました。

まず最初に受けたのが、要人警護訓練でした。

国際レベルの本格的な訓練で、その内容はかなり高度な理論や技術で、あまりに膨大な量で多岐に渡るものでしたが、非常に勉強になりました。

実弾射撃訓練では、拳銃、ライフル、サブマシンガン、ショットガンなど様々な種類の銃器を扱い、射撃するターゲットのすぐ隣に生身の人間を何人も立たせて実施したり、なかなかハードな内容でしたが興味深いものでした。

そして、実際に海外の要人などの警護業務に従事して、その難しさと重要性を学ぶ経験が出来ました。

世界的に有名なPSC(private security company :いわゆる民間軍事会社)の方々と交流することも出来ました。

それから私は、専門的な技術を持つ第一人者の方々から直々に習うため、国内外を回りました。

海外などにおいては、非常に多くの実弾を使った射撃訓練や専門的な訓練を受講しました。

多い時には、数日で1万発以上を撃って訓練しました。

ハイリスク・オペレーターコースや戦闘外傷救護コース、カウンター・テロリズム、CQB、SUT、ローライト・テクニック、対IED訓練などの専門的な技術を習得して行きました。

それ以外にも、CQC(近接戦格闘)やナイフCQC、EQC(超近接戦闘射撃)、身体操法など、戦術状況下における格闘戦や戦闘術を学びました。

この様にして世界各国のトップクラスの元特殊部隊員達から最新の知識や技術など多くのことを学び、交流することで確実に技能が向上すると共に技術の体系化の重要性に気付けました。

また、インストラクターとしての心構えや教育法、技術の体系化、守破離、各種認知バイアスなどの心理学、意識と無意識領域の制御法、コンバット・マインドセット(戦闘者の思考法)、マズローの欲求5段階の法則など、より高位階層の意思決定法、思考法を理解することが出来ました。

また自衛隊などの精鋭部隊の教官クラスの方々と交流し、情報提供や意見交換などを繰り返し、見識や視野を広め、足りない部分や問題点を洗出して発展、改善する様に心掛けていました。

詳細は話せませんが、今現在も実任務に従事し、常に第一線で経験を積み重ね、教訓や訓練を活かして改善、発展させられる様に心掛けています。

こうして様々な技術を学び、自分自身を向上させるのも、アフガニスタンなどで失った仲間を思い出し、決して後悔しないように自らを高め、その意思を今後の任務のため、そしてお世話になった自衛隊に恩返しのつもりで伝えて行きたいと考えています。

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