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武官とは、職業として戦闘に従事する人のことであり、武人とは戦闘を生き方とする人のことです。
つまり、武官の方(例えば自衛官や軍人など)は、生活のためにその職業に就いているのであって、自衛隊などを退職すれば普通の人であり、再就職すれば一般の仕事に就きます。
もちろん、ただ生活のためだけでなく、その仕事に使命感を持って勤務されている方もいますが、それはあくまでもその仕事は生活あってのものであり、仕事を辞めた後まで訓練を続けたりしないでしょう。
一方、武人の場合は例え自衛隊や軍などを辞めようと、無職であろうと、武の道を極めようと鍛練を続けます。
そのため、課業後(仕事が終わった後)でも、休日でも、自主練習や部外講習に行って自己研鑽をしますし、必要な装備や訓練には高額な費用が掛かっても構わないと思っていますし、部隊を辞めて所属を変えても同じ道を進み続けます。
なぜなら、それが生活のための職業ではなく、生き方であるためです。
これはどちらが優れているとかという話でなく、生き方の違いの話です。
職業はいくらでも職種を変えることが出来ます。
しかし、武人は武の道という生き方を死ぬまで変えることは出来ません。
そういう生き物なのです。