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防災担当スタッフです。今回は自分がいる環境でこれから何が発生するのか迅速に把握する能力「状況認識(situational awareness)」のレベルを上げる訓練方法を紹介します。

新年度が始まり生活環境が変わった方も少なからずおられると思います。そして段々と新しい生活に慣れていきます。

通勤時「ながら運転」でも事故無く家から仕事場まで到着した経験は無いでしょうか。

または、今日の通勤時知り合いとすれ違ったか思い出せますか?ほとんどの人は、どの交通機関で、どのルートを通って、通勤したかまでは簡単に答えられますが、自分以外の人がどのような行動をとっていたかまでは意識しないと思います。

人は習慣で行動する性質があり、意識せずとも「何もない」1日は過ごす事ができてしまいます。「安全・安心」という感覚も同じく習慣になり、その価値を認識できなくなってしまいます。

・状況認識(思考方法)とは…

自分の置かれている環境でこれから何が発生するかを理解することです。その場の状況を瞬時に取捨選択し認識・理解し意思決定を最適化する為に、戦闘領域内の敵と味方の距離、周囲の地形・地物、正確な友軍の状況を関連させる事が重要となります。

・能力として…

映画プレデターの中でネイティブアメリカンの血を引くスカウト、ビリーが「人間ではない何かが俺達を狙っている」と感付きます。

自分の本能や直感は信じるべきです。意識的に感知できないわずかな危険を察知しているのですが、その予感を無視した結果良くない事が起こる…と、よく聞く話になります。

【状況変化を認識する能力「カラーコード」】

脅威の認識状態(コンディション)を特定する方法で、心理的に状況変化を受け入れ、必要な時(事)に対応できるようになります。

・ホワイト…リラックスしていて、暴力等に対する準備ができていない状態。安全な場所でくつろいでいたり、寝ている状況。※街中等でイヤホンをしスマホ操作をしている状態。

・イエロー…リラックスしているが、周囲を監視している状態。今日は何かが起こる(攻撃される)が適切に対処する心構えができている。襲撃者はこちらが全周囲を警戒している為攻撃ができない。※早期警戒レーダーが監視中で継続的に状況認識している為、襲撃者のターゲットになりにくい。「観察」→「気付き」の段階。

・オレンジ…不自然な事象を感知、安全に観測できる位置で危険から回避する行動に移れる準備が出来ている。「予測」→「準備」→「回避」の段階(危機管理3原則)。

・レッド…接敵し戦闘状態となっている。直ちに「撤退・退避(隠匿)」「応援を呼び拮抗」「敵を制圧」の対応をしなければならない。ただし、第一優先は生命の安全なので防護装備や武器がなければ、敵から逃げる事は間違いではない。

・ブラック…襲撃(アクション)を受けショック・パニック状態になっている。脅威に対し何もできない状態で、被害(災)者になりやすい。ただし、実働的な訓練や知識があればリカバリータイムは早くなる。

以上を理解すると潜在的な危険状況を避け、適切に対応することが容易になります。

【訓練方法(※今回は第一段階のみ)】

1、家を出て、帰宅するまでイエロー状態で過ごす。

※イエロー状態は全てに神経質になることなく、ストレスを感じずにKY(危険予知)を繰り返す状態。襲撃者目線でも考える。

※ストーカーが自分に対し襲撃を企図していると仮定し、通退勤・勤務・休憩・食事中も周囲のスキャン(走査)を行う。

※走査には視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚全てをレーダーとして使う。

※新しい物を見付けるつもりで「いつも通り」という感覚を捨てる。

※異変に遭遇したら、即オレンジに移行し、危機管理3原則を実行する。

2、訓練を行った結果…1日に何回・いつ・どこでホワイトになったかメモ携行し記録を取る。今まで気付かなかった事は何か?潜在的な危険箇所(襲撃や交通事故になりそうな場所)は気付けたか?

これらを整理すると自分の生活のベースラインが把握できます。それと共に、自分に必要な情報(問題)の選別も容易になっているはずです。

外でスマホとにらめっこする暇はどこにもありません。

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