
最近もフランス外人部隊の新兵教育中に脱走して、日本に逃げ帰った日本人の若者がいた様です。
昔からフランス外人部隊に憧れて志願する日本人がいますが、その多くが僅かな期間で脱走して行きました。
自衛隊出身者でも、彼らが考えているよりも遥かに厳しく辛い軍隊生活に心が折れて脱走しています。
志願前に入念に準備して、自分の想像する何百倍も大変だろうと覚悟していても、それでもその多くが耐えられません。
フランス外人部隊の新兵教育は、自衛隊の新隊員教育とは比べものにならないほど、厳しく困難なものです。
例えるなら、入隊したらすぐにレンジャー教育に入校するようなものです。
レンジャー教育なら3ヶ月で終わりますが、外人部隊は部隊に配属されても同じ様な厳しい環境がずっと続きます。
近年はスマホやSNSの発達で、外人部隊の実態や現役隊員の情報が入手しやすい状況で、昔に比べて安易に志願する傾向があるようです。
昔の様に、二度と日本に帰れない覚悟を持って志願する日本人は少なくなった様です。
外人部隊でやっていくには、自由や人権も無く強制労働の様な厳しい環境でも折れない強靭な心と、ネガティブなことはすぐに忘れる超ド級のポジティブ・シンキング(前向き思考)が絶対に必要となって来ます。
こうした厳しい環境を乗り越えたからこそ、戦場という極限状況のストレスに耐え、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の様な心の傷を負うことなく任務を遂行することが出来ます。
そしてその先に素晴らしい経験や部隊の良さを知ることが出来ます。
訓練の厳しさや急激な環境の変化、言葉の壁、文化の違い、自由のない世界など、皆さんが想像する以上に過酷な道となります。
今後の人生を後悔しないためにも、外人部隊に憧れて本気で目指される方には改めて考え直して頂きたいと思います。
