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銃器を適切に操作、射撃するための技術を「銃器操法(ガンハンドリング)」と呼びます。

これには訓練環境下における制限がある「管理的銃器操法」と、実任務下で行う「戦術的銃器操法」の2つがあります。

戦術的銃器操法には、「各個行動における4つの安全規則」と「部隊行動における3つの原則」があり、今回は「各個行動における4つの安全規則」を紹介します。

いわゆる4セーフティ・ルールです。

これは世界の多くの軍や警察などにも採用されている最も基本的な安全規則です。

(1)銃は常に弾が装填されているものとして扱うこと

(2)破壊したくない物には銃口を向けないこと

(3)射撃する明確な意思が決定されるまで引き金に指をかけないこと

(4)標的とその前後左右を確認すること

ただ、その他の組織や団体によっては、

(5)銃を使用しない場合は、銃は安全な状態を保っておくこと

と5番目の様な規則がありますが、これは安全管理だけを考慮したルールであり、実戦的ではありません。

特に戦術的銃器操法において、実弾の入っていない銃を所持することはあり得ません。

よって、この5番目の様な規則は「非現実的」です。

この規則(1)の「銃は常に弾が装填されているものとして扱うこと」とは、「訓練等で実弾は入ってはいないけど、入っているつもりで扱う」ということではありません。

兵士や警察官など実任務で銃を扱う場合において、実弾が入っていない状態で持つことは通常はあり得ません。

「訓練」という「限定的な状況」のみに限って、弾が入っていない「通常」ではない状態の銃を使って、戦闘訓練や行軍などを行うのです。

一般の方がスポーツや競技で射撃場の中だけで扱うものと違い、兵士や警察官は「射撃場」以外で射撃することを求められる職種であり、実弾が入っていない銃を扱うことは基本的にないということです。

つまり、兵士や警察官が持つ銃は常に実弾が装填されている状態が「通常」なのです。

その考えを適切に理解していないと、銃を武器庫から出したばかりの時や実弾を使わない訓練の時など、「射撃場や撃つ時以外は、常に弾が入っていない安全な状態」といった考え方が無意識に脳に刷り込まれ、不用意に薬室の状態を確認することなく引き金を引いたり、銃口を他人に向けてしまうことになる可能性があります。

規則(1)の考え方をしっかり持っていれば、むやみに銃口を他人へ向けることはありませんし、もし引き金を試しに引くとなった際には事前に安全な方向へ銃口を向けて薬室の中を確認するでしょう。

つまり、規則(5)の「銃を使用しない場合は、銃は安全な状態を保っておくこと」があるがゆえに規則(1)を相殺してしまうことになります。

安全規則があるがゆえに事故が起こる可能性がある安全規則(5)は、危険なだけで全く必要ありません。

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